【読書メモ】60歳までに「お金の自由」を手に入れる!

こんばんは〜ฅ^•ﻌ•^ฅ

どこかでおすすめされていたので読んでみました。

読んだ本

概要

著者自身が実践した、60歳で嫌な仕事から解放され、引退する方法をまとめた本。

年金受給開始時期が後ろ倒しされることが想定され、老後資金を個人が自分で準備することがますます重要になってくる。
それと同時に定年の概念も消え、備えておかなかった人はいつまでも働き続けなくてはならなくなる。

著者が提唱するFIRA60とは、60歳まで「イヤじゃない仕事」に就き、フローを確保してストックを最大化し、60歳になったらその後30年生きても良いくらいの資産をもとに仕事を辞めるということ。

まとめ

今回読む前に疑問に思っていたことに対する回答をまとめる形で書いてみます。

Q.FIREとの違いはなにか

FIREとは比較的若い段階である程度の資産を築いて会社を辞め、資産を取り崩しながら生活すること。

一般的にFIREを開設する書籍では4%ルールと言って、年間支出額の25倍の運用資産を築き、年率4%をの運用益で生活費を賄うという方法を提唱している。

以前読んだFIRE関連の本の感想はこちら

著者が若い時のFIREを推奨せず、60歳でのリタイアを薦める理由は何か?

1)若いうちに退職してもヒマだしつまらないから

→FIRE相当の生活をした著者の実体験。平日の日中に遊んでくれる友達もいないので時間を持て余す。
仕事が本当に嫌だから早くFIREしたいと言う気持ちになるのだろうが、解決方法は仕事を辞めることではなく、「イヤじゃない仕事」に就くこと。

2)生活費を抑えて一生300〜400万円の生活をするのは味気ないから

→年間の支出が400万円あると、4%ルールに従った場合に必要な資産は1億。
資産が1億あるのに一生400万円の支出から生活レベルを上げられない。
また、その1億を作るのに有限な若い時間を無理な労働に費やすのはもったいない。

3)仕事はお金を稼ぐためだけのものではないから

→仕事とは単純にお金を稼ぐことではなく、仕事を通じて社会貢献をすること。
お金がたくさんあって時間も自由になっても、目的や目標がない漠然と過ごす人生はイマイチ。

あんまり共感できないけど、イヤじゃない仕事に就いてフローを最大化するのは納得できる。

Q .なぜ"60歳"なのか

FIREで20代、30代にリタイアすることがいまいちなのはわかったが、ではなぜ60歳なのか?

1)60歳はもう若くないから

イヤじゃない仕事に就いたとしても、60歳くらいになると体力も衰え、イヤになってくる。
60歳はもう若者ではないので、仕事をせずに「時間」と「お金」だけがある暮らしをしても良いと割り切る。

健康寿命は男性72歳、女性75歳なので、健康に過ごせるのはあと10年と少し。
残りの10年程度は第二の青春として好きなことしかしない人生を過ごす。

まとめ

本書は投資の具体的な方法というより、60歳でリタイアすることの合理性や、イヤじゃない仕事につくことの意義について中心に書かれている。

私自身も本書で言う「イヤじゃない仕事」に就いているので、20代、30代で辞めてしまうことはもったいないな〜と思っていた。
生涯収入も下がるし、将来もらえる年金も減るし。
それにお金を稼ぐだけじゃなくて、人と協業する面白さとか、感謝されるやりがいとか、そういった価値も仕事にはあると思うから。

そのため、FIREなんてかっこいいものじゃないという主張にある程度共感できるけど、そうまでしても仕事を辞めたいと思うほど会社員としての仕事が苦痛な人がいるのも事実だと思う。
そういう人は無謀なFIREチャレンジをする前に本書を読んでもいいかも。

でもやっぱり60歳は遅すぎるので、私は40代後半〜50代前半に仕事を辞めるつもりで計画したい!

本の後半に具体的な投資の方法が書いてあり、著者は日本株を前提に書いており、具体的な銘柄までリスト化されている。

投資方法については著者自身も別の著作を薦めているし、私も自分の投資方針と異なるのでさら〜っと読み飛ばしました。