【読書メモ】最強の早期リタイア術

こんばんはฅ^•ﻌ•^ฅ

ひさびさに図書館に行って、数冊面白そうな本を借りて来ました🤗
FIRE関連本の中でも有名なこちらの本をチョイス!

読んだ本

概要

FIREとは"Financial Independence Retire Early"の略で、経済的自由を手に入れ早期退職するという生き方のこと。

著者は中国出身で幼少期は家族全員が1日44セントで暮らすような貧困を経験しているが、31歳の時に100万ドルの資産を築いて仕事を辞め、世界を旅している。

底辺の1%から上位1%に上りつめるまでに実施した教訓をまとめた本。
一般的なサラリーマンの私やあなたも、この本に従えばミリオネアになれる方法を知ることができる。

著者はパーソナルファイナンスに必要な力は3つあり、若くしてミリオネアになった人はそのうち1つが卓越しているという。
3つの力とは、「収入」「支出」「投資」。

このうち「支出」が突出しているタイプをオプティマイザーと呼び、彼らは支出を抑えて財産を築く人。
著者は自分はこのタイプであると言い、他の2つの力が突出している「ハスラー」「起業家」よりも再現性が高いと言う。

私は45歳でセミリタイアすることを目指していますが、具体的な道のりが描けていないので、この本で勉強します!

まとめ

夢を追うのは経済的自由を手に入れた後

著者は高校生のころ、将来は作家になりたいという夢を持っていた。
しかし大学進学で進路を選ぶ際、作家につながる学部を選ぶことはなかった。
なぜなら投資対効果が低いからだ。

まず、大学4年間に掛かる学費を算出する。
そして卒業後に就職して得られる期待年収を算出し、そこから高卒で得られる最低賃金ベースの年収を引き算する。この計算結果が学位を取ったことによる価値と見做すことができる。

たとえば大学4年間の学費が400万円、期待年収が170万円、最低賃金で計算した期待年収が142万円だとすると、学位の価値は28万円程度になる。

著者はこの計算を自分の興味のある学部に対して計算し、一番利回りの高いコンピュータ・エンジニアリングを専攻することに決めた。

今現在はミリオネアになり仕事を辞め、作家になる夢を実現している。
しかし著者は自分はリスク回避型の志向があるため、大学卒業してすぐに作家になっていたら、毎日を生きていけるのかという不安に蝕まれて成功できていなかったと話す。

十分な資産があり、作家の仕事で稼げなくても生きていけると思えることで、夢を精一杯追いかける余裕がうまれる。

高校生の時点でこんな視点を持ってるなんてスゴイ

4%ルール

トリニティ大学のシミュレーションから、ポートフォリオの4%の資金で1年間の生活費を賄うことができれば、貯蓄が30年以上持続する可能性が95%となることがわかっている。
※この研究は65歳でリタイアする人が対象のため、早期退職する場合は30年以上貯蓄が続く必要があることに注意。

言い換えると、年間の支出が400万円の人が資産の取り崩しだけで生きるためには1億円必要ということ。
年間の支出が低くなればなるほど、必要な資産の額は少なくなる。

先の研究で4%ルールを守れば95%は30年以上貯蓄が持続するということは5%は失敗すると言うこと。
リタイアしてすぐに不景気が来るとこの5%に入ってしまう可能性が上がる。

それを避けるには生活防衛費として、資産から得られる配当と現金の合計を年間支出額5年分となるよう準備しておくこと。

リタイア時点で余剰金がない場合は、一時的に自分のポートフォリオの一部を利回りが高い商品に置き換える。
たとえば、優先株、REIT、社債、高配当株など。

年間の支出が400万円だとしたら、生活防衛費は400万*5年で2000万円。
そのうち配当を年350万円まで育てられたら、現金として必要なのは250万円となる。

さらにリタイアを早める方法

年間支出の25倍の資産を築けばFIRE出来ることがわかったが、そんなに待てないと言う場合の方法も紹介されている。

1.サイドFIRE

完全にリタイアするのではなく、年間100〜200万円程度を目指して稼ぐ方法。

年間支出が400万円の場合、仕事を続けて年間200万円程度稼げるのであれば、取り崩しが必要なのは残りの200万円となる。
それは4%ルールに従うと200万円*25で5000万円あればリタイア可能という目標に変わる。
1億円貯めるのに比べ、何年も早くリタイアが可能だ。

2.パーシャルFI

サイドFIREよりもっと自分の時間が欲しい場合はパーシャルFIという方法がある。

これは働く時間をパートタイムに抑えたり、また1年のうち一部の期間だけ働くといった方法だ。
サイドFIREと同じように、年間支出の一部を労働によって賄うことができれば、必要な資産額は下がる。

さらに年収が下がることで税金も下がるという効果もある。

3.地理的アービトラージ

通貨の強い国でお金を稼ぎ、通貨の弱い国で暮らすと言う方法。
同じ金額を稼いでいる場合でも、どこの国で暮らすかによって掛かる費用は異なる。
収入が高くなくても、母国に住む同程度の収入の人々よりも早くリタイアできる可能性が高まる。

また、国によって物価が異なるため、移住もしくは一時的な旅行だとしても、年間の支出額が下がる場合がある。
世界中を旅しているのに、母国で暮らしていたときよりも生活費が下がるなんて夢のようだ。

円はいま世界的に見ても弱いので為替レートの恩恵を受けるのは難しいかもしれないけど、東南アジアなど生活コストが低い国はまだあるもんね。

感想

本書は親の資産がなくても、コネがなくても、大きな会社を立ち上げなくてもミリオネアなれるという道を見せてくれる良書だと思う。
特に第8章以降は具体的な方法が乗っていて参考になった。
FIREってなんか胡散臭い、と思う方にもおすすめ。

FIRE関連の本をすでに何冊も読んでいる人にはお馴染みの内容かもしれないが、改めて4%ルールの内容を聞くと、具体的な目標が見えて来て、早期リタイアも夢じゃないと思わせてくれる。
また、リタイアしたい場合必ずしも高収入でなくても良く(もちろん収入が高い方がいいが)、大切なのは貯蓄率(収入ー支出/収入)であるという点も希望が持てる。

収入を一気に増やすことはなかなか難しいが、支出を減らすことは工夫の余地がある。
私も45歳でセミリタイアをするという目標を立て、年間の目標投資額を決めてコツコツ投資をしているが、やっぱり目標通りに証券口座に入金するためにはかなり支出を抑える必要があると感じる。

将来のためにすべてを犠牲にして節約し、給料のほぼ全てを投資に回すといったことは極端すぎて、いまの人生を無駄にしているけれど、なくしても痛みを伴わない支出に関しては、なくしたあとその状態に脳が慣れて不便を感じなくなるので、なにが自分にとって必要、不要なのか試行錯誤してみたい。