【読書メモ】HYGGE 365日「シンプルな幸せ」のつくり方
こんばんは〜ฅ^•ﻌ•^ฅ
先日から私の中で北欧ブームが止まりません。
サブブログにも書きましたが、北欧発のショップに行ったりしていつか旅行に行ける日を心待ちにしております。
そんな私が今日読んだのがこちら。
HYGGEとはデンマーク語でヒュッゲと読みます。
適切な単語は日本語にない気がしますが、友人や家族との楽しい時間や居心地の良い時間を指す言葉です。
デンマークは世界で一番もっとも幸せな国と言われていて、その根源はこの「ヒュッゲ」の考え方にあると著者は言います。
最近、科学的に幸せを考える本をいくつか読んできました。
本作もヒュッゲについてデータを用いて解説してくれますが、押し付けがましくないので読書が苦手な方でもさらっと読めると思います!
おすすめ度:★★★★☆
要約
ヒュッゲとはなにか
現地デンマークではヒュッゲという単語は動詞でもあり、形容詞でもある。
ヒュッゲとは、「人との温かいつながりをつくる方法」「心のやすらぎ」「不安がないこと」「お気に入りのものに囲まれて過ごす幸せ」「心地よい一体感」などを含む。
著者にとっては「キャンドルのあかりのそばでココアを飲むこと」もヒュッゲ。
デンマーク人がヒュッゲと結びつけるものは「温かい飲み物」「キャンドル」「暖炉」「クリスマス」などで、季節は秋〜冬とのこと。
→英語のchillに近い概念なのかなぁと思うけど、chillのイメージは夏ですね。
秋〜冬にかけて、外の気温を反比例するような温かさを指すのは感覚的に理解できる。
言葉は必要があるからこそ生まれる
イヌイット語には雪を表す単語が複数ある。
「静かに降る雪」「そりを走らせるのにうってつけの雪」など。
ある文化で使われる言葉は、その言語を使用する人たちの暮らしを映し出す。
→例えば英語では稲もお米も炊いたご飯もすべて"rice"。
アメリカは米文化ではなく、これらを区別する必要がないからだ。
世界には他言語に翻訳できない単語が存在する。
もの自体は誰にとっても同じだが、文化によってその解像度は異なる。
デンマーク人はなぜ幸せなのか?
デンマークは気候がいいとは言えず、1年のうち半分以上は雨、11月〜3月は暗くて外で過ごせないような気候。
著者は「神様が天気を分配した時、デンマークは外れクジを引いた」と書くほど。
それでもデンマーク国民の幸福度が高いのはなぜか。
著者は「社会保障制度」にあると書く。
誰でも無料で医療を受けられ、大学教育も無料、失業しても手厚い給付金が得られるなど、不幸な人がうまれにくい社会が実現されている。
それに加えてヒュッゲというシンプルな幸せを感じる力が高いことがキーなのかもしれない。
まとめ
アメリカ人のスローガンが「大きければ大きいほどベター」なら、
デンマークのスローガンは「小さければ小さいほどヒュッゲ」
作中のこの言葉が端的にヒュッゲを表している気がしました。
足るを知る、小さな幸せで心が満ちることをヒュッゲと呼ぶのかなと。
それって幸せに対する感受性が高くないと実現出来ないと思います。
なんとなく過ごしたら見落としそうな日常の出来事に対して、「ヒュッゲ」という単語で表現することで大切なことであると意識を向けることが実現されているのではないでしょうか。
ある文化が持つ言語は、その言語を使う人び暮らしぶりを映し出すと共に、その人の行動を左右する力を持っている
こちらも作中に出てくる言葉です。
まさにヒュッゲという単語があるから、人々はヒュッゲなものに目を向け、それをヒュッゲと声に出して共有するのだと思います。
たとえば、アメリカでこんまりさんが大ヒットして"Konmari"が動詞になったように、新しい単語で新しい思想や行動が根付くことってあるんですよね。
そういった海外の言葉の持つパワーという点がこの本の個人的面白かったところでした。
あと、日本語訳がすごく読みやすいです!
海外の本を翻訳したものって日本語に違和感があって読み進めるの大変なこと多いですけど、こちらは日本語で書かれたのかと思うくらい読みやすかった。
はやくデンマークに行って本場のヒュッゲを体感したい!
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