【読書メモ】DIE WITH ZERO
こんばんは、ざらめですฅ^•ﻌ•^ฅ
今日は最近読んだ本をまとめていこうと思います。
本日ご紹介するのはこちらです。
直訳すると「ゼロで死ね」という意味ですが、この本は人生を豊かにするための資産形成について新しい視点を与えてくれます。
日本でも老後2000万円問題の報道もあり、多くの人が老後のために今からお金を貯めておかなくては、と思っているでしょう。
しかし著者は老後のために節約ばかりして、今できるはずの経験を逃すことを逃していないか?と本書を通して問いかけます。
目的やプランを持たないままお金を稼ぐ・貯めることに注力している方は1度読んでみると新しい考え方に触れられると思います!
要約① 人生の目的はお金を持って死ぬことではない
老後のために今を過度に犠牲にしていないか?
人生の充実度を高めるには「何を」「いつ」するかが重要である。
収入が少ない20代のときに生活を切り詰めて数十万円貯めるのはナンセンスだ。
一般的に収入は年齢とともに右肩上がりになっていくため、同額を稼ぐのは30代、40代の方が簡単だ。
数十万円を将来のために貯金するよりも、20代でしかできない経験に使う方が人生を豊かにする。
経験から得られるものを考えても、若いうちからお金を使うことが効率的だと言える。
たとえばスキーに行くとして、同じスキー料金でも若い頃は20回滑れてたのに、歳を取ると移動に時間がかかるし、体力もないので15回しか滑れない。つまり若い頃の75%しか楽しめない。
死ぬ時に財産を子供に残したい、寄付をしたいと言う人がいるが、死ぬまで待つ必要はない。
この瞬間に困ってる人は、いまお金が必要なのであり、死んでから寄付しても救いたい人が救えなくなっているかもしれない。
遺産相続についても同じだ。親世代が80代で亡くなるとき、子供世代は50、60代だろう。
お金が一番かかるのは子育て中の30代、40代なのに、その時期を乗り越えた後に大金を貰っても金の価値が最大化されない。本当に子供のためを思うなら、死ぬまで待つ必要はない。
要約② 経験は投資である
年を取ると出来ることが減っていく。
なぜなら健康は衰えるものだからである。
だから、年を取ったとき、若い頃の経験を思い出すことが心の支えになる。
生きることは思い出を作ることとも言える。
人間には記憶があるから、経験は継続的な配当を生み出す。
一時的な楽しみだけでなく、将来その経験を思い出すことでポジティブな感情が得られるなら、それは経験へお金を使った見返りであり、経験にお金を使うことは投資と言える。
また、経験の先延ばしにかかる金利は歳を取ると高くなる。
20歳なら経験を先送りにしても1,2年後に同じ経験をする可能性が高い。
仮に旅行代金の一部を負担するから旅行の予定を1年延期してくれと言われた場合、20歳なら10%負担してもらえれば旅行を辞める人もいるかもしれない。しかし、80歳になったら50%を払うと言われても断るだろう。
翌年自分が健康で旅行に行ける保証はないからだ。
歳を取るほどチャンスが減っていく。後回しにするコストを考えよう。
要約③ 死を意識することで生きる目的が浮き上がる
死ぬ間際に後悔が出てくる人は多いが、生きている間にもっと死を意識する必要がある。
物理的に死ななくても、ライフステージが変わるたびに「学生時代」「独身時代」の自分は死んでいる。
死を意識することは楽しくないかもしれないが、どんなに願っても過去には戻れないので、今にフォーカスするために終わりを意識することは効果的だ。
子供向けのプールで泳げる期間に制限があるように、どんな経験でも自分にとって人生最後のタイミングが来る。
人生でやりたいことをリスト化し、それがどの年代までなら達成可能かを書いてみる。
老後も楽しめることは老後にやれば良いし、若いうちでないと出来ないことは今すぐにやるべきだ。
感想
私は元々死ぬ時は全部資産を使い切りたいと考えていたので、この本の思想に抵抗はありませんでした。
ただ、やっぱり浪費と投資の境界って意識する必要がありますよね。
ストレスが溜まって買い物をすることが経験への投資だとは思えません。
その行動が将来に渡って自分を幸せにしてくれるか?(経験の配当は受け取れるか?)を軸にするとうまく判断できる気がします。
ゼロで死ぬには、自分がいくつまで生きるのか、自分の生活にいくらかかるのか、を計算し、仕事をリタイアする年齢や資産を取り崩す年齢を決めていく必要があります。
なんとなくの「お金はあればあるだけいいよね!」という思想では、いつまでも仕事が辞められません。
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